2016年8月23日火曜日

ひらめき☆ときめきサイエンス 番外編

この日は好天ならぬ荒天。
十数名の高校生、本当によく参加してくださいました。

でも、不思議と講義中はどしゃぶりなのに、見学中は雨が止むという調子で、無事に終えることができました。

片付けて帰るころには虹が出てましたよ~(^^)

お昼時間には、部活動の話や学校の様子など話がはずみ、私たちの側も楽しい時間を過ごすことができました。(S)

ひらめき☆ときめきサイエンス

8月20日(土)、荒天の中、フィールド科学センターにおいて、ひらめき☆ときめきサイエンス(日本学術振興会)のプログラムを実施しました。

大学や研究機関で「科研費」により行われている最先端の研究成果に、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。

渡辺均先生が代表として、

野草から薬ができるまで ~ 人々の健康を守る植物 ~ 

というテーマで高校生を対象に行いました。

医食同源、だけではなくて、医食農同源。漢方薬は天然のお薬を用いていますから、原植物がないと治療が成り立ちません。

薬草園で実際の原植物を観察したり、薬草の栽培にも応用可能な高度化セル成型苗生産利用システムなどを見学したり・・・

お昼をはさんで、漢方薬のサイエンス、煎じ薬の作製実習、灸のお話と実証実験、診療所および鍼灸院の見学。

充実した内容で、あっという間の一日でした。最後はセンター長の木庭卓人先生より未来博士号の授与式が行われました。

農の大事さから薬草による治療のありがたみまで、何か感じるものや自分の興味をかきたてるものがあればうれしいです。(S)


渡辺先生による概要説明と授業
薬草園や施設を見学
煎じ薬の作製と試飲、漢方の授業、お灸による実証実験


未来博士号の授与式

2016年8月19日金曜日

秋の七草 オミナエシ

今日も暑いですが、青空と緑のコントラストが美しいですね。


しかし、暦上は立秋。
黄色いオミナエシの花も開花中です。


オミナエシ(オミナエシ科)は、秋の七草のひとつです。日本ではオミナエシの根を敗醤根(はいしょうこん)として用います。
名前の通り、生薬はにおいがくさく、しょうゆの腐ったにおいを例えてその名が付きました。オレアノール酸などを含みます。

清熱解毒、排膿の作用があるため、虫垂炎や下痢、腫れ物、帯下などに用い、特に「腸癰(ちょうよう)の要薬」と呼ばれます。薏苡附子敗醤散などに配合されています。

腸癰、つまり、昔の呼び方ですが、”腸”が細菌感染して膿ができた、虫垂炎のことを指します。(S)

2016年8月16日火曜日

『養生訓・総論 下』(3):正しい睡眠の取り方(夜更かしは健康に良くないですよ!)


前回に引き続き、貝原益軒が正しい睡眠の取り方について語っています。「夜更かしは健康に良くないですよ!」とのこと。
セリ科ミシマサイコ Bupleurum falcatum の花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園にて)
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 夜に、本を読んだり、人とお話をするのは、「三更(さんこう)」を限りとすべきです。

 日没から夜明までを五つに分けて「五更(ごこう)」と呼びます。したがって、「三更(さんこう)」というのは、我が国の時(とき)の呼び方で言えば、四つ半(23:00)から九つ(24:00)に当たります。

 深夜まで寝ないでいると、精神が静まりませんよ。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第二 総論 下から)

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私は、電気が無かった江戸時代は、みんなもっと早い時刻に床に着いていたと思っていました。しかし、貝原益軒がこのように書いているということは、江戸時代も睡眠不足の人が多かったのでしょうか。(T.K.

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。
http://opac.ll.chiba-u.jp/da/koisho/56853/?lang=0&mode=0&opkey=R147135011924426&upmetapid=309&cidx=1&chk_schema=100%2C150

2016年8月10日水曜日

昨日8/9は何の日?

昨日8/9は何の日でしょう。

長崎原爆忌、であるとともに、はり(8)きゅう(9)の日だったようです。全日本鍼灸マッサージ師会が2003年に制定したとのこと。

千葉大学広報Twitter
https://twitter.com/chiba_univ_pr?lang=ja

また、薬草の日、や(8)く(9)そうの日でもあったそうです。これは沖縄県保健食品開発協同組合が制定したものだそうです。

薬草を多く使う漢方と、鍼灸の語呂合わせが一致するとは偶然ですね。(S)

PS そのほか、野球の日、パクチーの日、ハグの日などなど。

2016年8月8日月曜日

アワが実り始めました

畑のアワが見る見るうちに成長し、頭を垂れてきました。

アワがこのように成るなんて…
鳥用に少し残して網をかけた方がよいでしょうか。

アワも漢方薬に用いられています。胃風湯(いふうとう)というお薬に配合されています。

胃風湯<和剤局方>は当帰、芍薬、センキュウ、人参、白朮、茯苓、桂枝、粟からなるお薬です。大腸炎や慢性下痢に応用され、泡が多かったり、ピチピチ飛び散る下痢に用いられます。

アワは脾胃の熱を取って腎を補ったり、むせや吐き気、つかえ感を取ったり、下痢にもよいとの記述があります(和歌食物本草)。

昔飼っていた文鳥は、アワがお気に召さず、くちばしでエサをかき回しては(散らかしては)カナリヤシードばかり食べてました^^(S)

2016年8月3日水曜日

週刊文春の記事:この「漢方薬」が効く!

『今日発売された週刊文春に、この「漢方薬」が効く!というタイトルの記事があるよ』と教えてもらったので、早速購入して読んでみました。

アオイ科フヨウ属アメリカフヨウHibiscus moscheutosの花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園にて)
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記事の主旨は「漢方は、明治時代の文明開化の流れにいったんは取り残されてしまったが、その後、徐々に真価が見直され、21世紀になると医学部教育にも正式に取り入れられ、現在では医療の最先端の分野でも活用されている。」という内容でした。

この記事で紹介されている最先端の分野として、下記の3分野について説明されていました。

・がん治療における抗がん剤の副作用軽減
・認知症への応用、高齢者の多剤併用の解消
・更年期障害(男性も、女性も)

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詳細については、直接記事をお読み頂ければと思いますが、上記の3分野のいずれかのお悩みをお持ちになって、当診療所を受診される方も少なくありません。漢方治療が症状の軽減に少しでもお役に立てればと思い、日々診療に励んでおります。(T.K.